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「台湾少女、洋裁に出会う―母とミシンの60年」

鄭 鴻生【著】《ジェン/ホンシェン》

/天野 健太郎【訳】

目次

序―六〇年の洋裁人生
目覚めのころ 1931‐36
学びのころ 1936‐44
戦中戦後の混乱を生きる 1944‐53
独立のころ 1953
夢中で仕事をしていた 1953‐60
路地裏で花開く洋裁学校の全盛期 1960‐74
終わりの季節―1974‐94
終わりに―最後の盛装



今日の読売新聞 (2016年11月20日付け)に気
になる本がありました。
「台湾少女、洋裁に出会う―母とミシンの60年」
と言う本です。

同じ日(11/20)に,NHK TV 日曜討論「トランプ氏
“外交デビュー”世界はどうなる」安倍首相とトラ
ンプ次期大統領の~.宮本雄二,下斗米伸夫,宮家
邦彦,渡辺靖,三浦瑠麗,【司会】太田真嗣,中川緑

この本とNHK TVの内容は全く関係ありません。
討論の中で、
宮本雄二氏の一言が、妙に心に残
りました。
宮本氏は、何気なく 「日本は自国の事ばかり考
えて、相手の事を考えられない国民、世界からど
う見られているか考えるべきです」と言う意味のこ
とを言っていました。
ここでは、相手とはアジアの国々を指しています。

私はアメリカとアジアで仕事をしてきました。今で
も多くのアメリカ、アジアの人とビジネスをしてい
ます。その中で、日本は、自分が見えていない国
と感じていました。 

本に描かれている「台湾少女、洋裁に出会う―母
とミシンの60年」 時代は、1930年代から 1994
年迄の台湾の風景です。

私の場合、1960年代後半からの台湾での風景で
す。日本の統治時代は、勿論知りません。
家業の日用品店を手伝う台南のこの少女は、日本
人家庭の妻たちが捨てた「主婦之友」、「婦人倶楽
部」の切れ端にある洋裁のページを見つけ、近代化
が進む当時の台湾で、独学で学び、苦労の末 洋裁
学校を開設、日本にも渡ってデザインを学び、90年
の生涯は、台湾の歴史でもあります。
激動の時代を駆け抜けた一人の女性の人生、常に
前向きな、すがすがしい台湾女性の生き方は心に
響きます。
私は 私の瞼に浮かぶ台湾の人の心の風景に、涙
が頬を濡らします。

司馬遼太郎街道をゆく 40 の 「台湾紀行」 も、私
にとって、涙が止ませんでした。


街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞社
1997-05







私の個人的な印象ですが、日本人は不思議な国だ時々
感じます。
優れている点も沢山あります。また、違った面もあります。
日本人の、視界、視点、歴史観は、他国の人にとって、時
には理解できない面もあります。

台湾は、日本の統治時代の背景もあり、日本人自身がな
んとなく 親近感を感じています。 でも、それは 台湾人
の心を 共有しているのではなく、台湾人の心に触れてい
るのかもしれません。







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