リーダーにみる強い想いの話です。
特に 孫正義氏に焦点を当てます。
私の感じ方ですから、異論は勿論あると思い
ます。こんな視点もあると言う程度に感じて頂
ければと思っています。

3人の人柄をイメージして、言葉にしてみました。

①「目先を変える達人」
②「メディア人間の達人」
③「念のビジネスグローバリゼーション達人」


順番に、安倍晋三氏、ドナルド・トランプ 氏、

孫正義氏、私のイメージです。

ここでは、政治の話ではありません。マネージ
メントの話です。 強い想いの話です。

順番に話をして行きます。最後に孫正義氏
の強い想いの話をします。

①「目先を変える達人」:安倍晋三氏
一連の政治手腕を見てみますと、問題も多
々ありますが、よくやっているな~と言う感
じです。
巷では、幼稚の残像を残し、結果として傲慢
が目立つと言われます。
でも、野党活気ないの状況下では、強いリー
ダーは必然です。 
ただ もし、間違った方向へ行った場合、歯
止めは効かないのが懸念されます。

安倍晋三氏への印象に関して、
私からの感想ですが、マネージメントの面か
ら注目する点もあります。

  「目先を変える達人」  です。

「働き方改革」は今後の課題ですが、アベノ
ミクスは思う様に行かず、TPPも先の見通し
が見えない状況下で、北方領土交渉は相手
がロシアにて極めて難しいです。

大切なのは、事実を明確にしておくべきです。
巷では4島返還を言いますが、日本側の希望
の範囲内です。

幸い、ロシアのプーチン大統領、2島返還を
認識しています。

「1956年の日ソ共同宣言に書いてある」
これが事実でプーチンの認識です。

先ず、2島返還の話し合いの継続、返還の
テーブルへ向けて合意がベストです。
大幅な経済協力、北方領土の非軍事化が
日ソ、プラス 米国でできれば 100点です。

仮に、日本側から4島返還のテーブルは、な
いと思いますは、もし、日本側が4島の主権
を主張した場合、ロシアの思うツボです。
4島は、ロシアの法律に基づいて行われると
言う条件下で、全ての話が進行します。
勿論、経済協力、何らかの特区提案等も、全
て、ロシアの法律に基づくことになると思いま
す。 これは、 私の個人的な見方です。
海外でビジネスしてきた、私個人の歴史感
です。

勿論、私の個人的な感覚ですから、異論が
あると思います。

私はそう思います。私 個人の感想です。



そんな中、カジノ含むIR法案 へ強硬採決へ。
少し 焦りも感じられます。

この法案は心配もあります。
ラスベガス、マカオのカジノへ何度も行ってい
ますが、シンガポールも含め斜陽化の傾向で
す。日本は中国人をカジノのターゲットとして
いますが、これはリスクが大きいです。
カジノは、幸先はいいのですが劇薬です。

ラスベガス、マカオに一週間程、昼間歩いて
風景を感じてみて下さい。忙しい人は3日程
でも結構です。
カジノに経済を頼ってはいけないと感じます。

統合型リゾート(Integrated Resort、:IR
は、シンガポールの例をみて、推進されてい
る感じですが、シンガポールは、国、国民に
何が起こるかリスクを、事前に慎重に検討さ
れ、対応策、法律を設定、その上でIRの中
で、カジノを取り入れています。

下記の記事抜粋があります:
成人の依存症について調べている厚生労働省
の研究班(研究代表者=樋口進・久里浜医療
センター院長)は20日、パチンコや競馬などギ
ャンブル依存の人が成人人口の4.8%に当た
る536万人に上るとの推計を初めて発表した。


ともあれ、安倍氏の テーマを変え、次々と立
ち上げる政策に翻弄されます。
次々と政策を立ち上げますが、成果の検証は
しないのが気になります。
成果の話は、外遊でいつの間に消えています。

何れにしても、 「目先を変える」 手腕は凄
いですね。 与野党、庶民も翻弄されます。

「目先を変える」手法は、サラリーマンの社会
でも、よくみられる風景です。

学ぶ点は、「目先を変える」 タイミングへの
嗅覚の感覚です。


学ぶ点がありありますが、ビジネスの世界で
は、信用・信頼が心配です。
時には、「目先を変える」手法もありですが、
頻繁にやると、またかと言った形になります。

サラリーマンのマネージメントでよく使われる
所謂、 ”ガス抜き” とは違います。

こう考えてみると、

        「目先を変える」

は、日本の ”政治風土” に合ってる
のかな?


官僚の言葉, ........  と同じく、何でもあり、
焦点がボヤケテしまう手法でです。

運よく、政治面で、経済面で 何か成果が見え
た場合は、アピールは明快です。

サラリーマン社会も似た様なことがあります。
サラリーマン社会では、よく ”俺がいないと”等
と、言う人がいます。
現実は、だれがやっても ほぼ同じです。サラリ
ーマンの錯覚か悲哀かな?

サラリーマン社会は、会社の20%でもっています。


日本人は、人の噂も「人の噂も75日」と言います。
75日毎に新しい政策を発表すれば なんて 考
えてしまいます。

365日/5 (立春+立夏+立秋+立冬+土用の丑
の日) = 73
つまり、ひと季節分のことをさし、季節毎で忘
れてしまうのですね。


②「メディア人間の達人」:トランプ氏
ドナルド・トランプ氏はビジネスマンであり、メ
ディア人だけあって、学ぶ点が多くあります。

トランプ氏は熟知しています。何を言ったら、ど
んな行動をしたら、どんなスピーチの表現をした
ら、何時発言するべきか、どんな手法をとったら
いいか、発言の結果、人は、マスコミは どんな
反応を示すか、感知に熟知しています。

時には、真剣に人の話を聞きます。
例えば、中国問題に関し、キッシンジャー氏(
ンリー・アルフレッド・キッシンジャー /
Henry
Alfred Kissinger)の話をよく聞きます。
キッシンジャーは、中国から見た場合、古い友
です。トランプ氏の中国対応人事に影響を
与えます。

アメリカの外交政策は、一貫して、 

     Balance  政策です。

Balanceとは、簡単に言えば、利益です。
アメリカにとって 利益か否かです。
軍事的Balance と経済的Balance です。

トランプ氏は、経済活動をしてきました。彼の
Balanceは、経済に重きをおいています。
このところが、今までの 大統領と少し違うと
ころです。

その為、トランプ氏は 外交のBalance感覚
を補う為、キッシンジャー氏の話に耳を傾け
ていると想像します。

「メディア人間の達人」とは、
トランプ氏の発言、行動はマスコミにとって嬉し
いニュースソースです。この場合、ニュースで
あり、マスコミはエンターテイメントニュースです。

トランプ氏は、このマスコミ、人の反応を捉えま
す。そこから、人の心、物事、体制を誘導します。
想定内の反論、反発は、目的誘導への要素です。
勿論、想定外でも、マネージメントへの重要な要
素です。

例えば、トランプ氏の言動に マスコミは猛烈な
反対を表明、マスコミの報道に人も賛同します。

同時に、ポリティカル・コレクトネスに辟易の
人々、中西部のラストベルトの貧困の人々は、
トランプ氏に賛同します。


世の中、賛成もあれば、必ず 反対もあります。

グローバリゼーションで、疲労した社会システム
は、新しいグローバリゼーションが見つる迄、
かなりの試練と時間が必要です。

それは社会の在り方の変化かもしれません。

トランプ氏が、その中で どんな 役目を担うか
未知数です。
でも アメリカの大統領になることは確かです。

トランプ氏は、まるで、歌手の ルース・スプリン
グスティーンを彷彿させると 言われます。


ルースは、米国の労働者階級に育ち、反戦や貧困、
人種差別など社会の底流に流れる問題をテーマに
歌い続ける「ボス」ことブルース・スプリングスティー
ン。歌「ヤングスタウン」は、米北東部オハイオ州に
ある。鉄鋼で栄えたが、今は衰退してしまい、失業率
が高く、若者の流出が多い「ラストベルト」(さび付い
た工業地帯)の典型的な町です。

私はアメリカの心はダイナー(Diner)にあると書
きました。







日本で言う 大衆食堂 ですが、Dinerには、生き
た生活の匂いがあります。静かな、地方の町の市
井の賑かさが、そこにあります。
私は Dinerで食事をよくしました。

市井とは、中国の言葉ですが、昔の四合院しごう
いん
)の、風景だろうか?
井戸があり、たまり場があり、そこに生活があります。

私は昔、時々、北京で四合院の風景に触れていま
した。 そこには市民の真実がありました。
アメリカでは、Dinerに市民生活があります。

私はアメリカの雑誌社に永く勤務していました。
1970年代、雑誌はニュースマガジンから、エン
ターテイメント誌へ変更を余儀なくされ、同じ社
内のテレビ、ケーブルTVがニュース提供の主役
になりました。

これは、ニュースが ”映像のLIVE” の世界
になり、雑誌は、エンターテイメントへと姿を変え
て行きました。

1990年代から インターネット時代になり、映像
は、より 多様なメディアの中で世界中が ”Live”
となりました。

時代背景の中で、トランプ氏はまさに メディア
の人となり、 メディアを使った手法で大統領に
当選、政策を実行していこうとしています。

勿論、1960年9月26日 米国大統領選初テレビ討
(ケネディvsニクソン)が行われていました。
話題になった、テレビからのイメージ戦略がありま
した。

さて、サラリーマンが、トランプ氏から学ぶ話です。
サラリーマンの社会でも同じです。例えば、会議
等で、前向きの意見や、積極的な意見を誰かが
言った後、必ず反対、懸念の意見で反応する人
がいます。
この反対、懸念の意見を事前に想定し、これを
利用して、目的へ誘導する手法です。

私は、SAPのビックプロジェクトで、この手法を
アメリカでも、日本でも使いました。

日本人は、日本語の世界では、新しいことへの
反対、懸念の意見を必ず言う人がいます。その
人を想定し、会議等で言ってもらい、目的へ誘導
して行きます。時には、日本流の ”ガス抜き”的
な面もあります。
注意しなければならないのは、誰にも気づ
かれないことです。

この、新しいことへの 反対意見、懸念意見を
決まった様に毎回言う人は、プロジェクトのマネ
ージメントをする上で、目的達成へ 時には助
けになります。反対意見、懸念意見を言う人達
は、自分の利害に影響しないと分かった時点で
事がスムーズになります。

マネージメントは、心理を制する 世界でもある
様に感じます。

サラリーマンに於いては、根回しも重要です。

これも、小さいメディア作戦の一つかもしれません。

トランプ氏の言動・行動に、マスコミは どんな
ヘルプサインを送るのだろうか?

トランプ氏について話をする場合、彼の早朝の
読書と情報入手を話さなければなりません。
彼は、早朝に起きて、地方、国内、国際、業種を
問わずあらゆる種類の新聞や雑誌、などを丹念
に読むことがで有名です。
彼の言葉、「目隠しをしてビジネスはできない。視
野を広める努力を続けなければならない」と言っ
ています。

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トランプ氏は、ビジネスに精通しています。人の
配置は、その道の専門性を重視します。
外交はその国との係わり合い、金融はその道の
専門家と言った感じです。
多分、マスコミは長く慣れ親しんだ常識に、初め
は抵抗を感じているのではと感じています。



さて、テーマの 「リーダーにみる強い想い」
 孫正義氏です。


③「念のビジネスグローバリゼーシ
  ョン達人」: 
孫正義氏


ソフトバンク 孫正義代表に関する本、雑誌は
数えきれない程あります。
孫正義氏の名言は、孫氏ならでの名言があり、
心を揺さぶります。

少し紹介します。

「弱音は吐くものではない。呑み込むものである。」

「努力しても報われないなあと感じ嘆くとき、たい
ていの場合は、まだ本当の努力をしていない。」

「絶対に勝つのだ。「勝ちぐせ」をつけなくちゃい
けない。一度勝ったら勝ちの味がわかる。」

「正しい数字を見ていれば正しい判断ができる。」

等など、沢山 名言があります。

私は、

   「挑戦することで、初めて見えてくる
   景色がある。」

が好きです。

少年野球から会社の野球のキャプテンをやらさ
れながら、見えてきたもの。リーダーになって見
えたきたもの。

小さい 小さい 挑戦が 次の挑戦へ、

英語が出来ないのに、アメリカの企業へ就職、
な~とかなるさの感覚が、挑戦になり、リーダー
になり、

多様な人種の中で、大きなプロジェクトリーダー
になり、挑戦することで、
  
   初めて見えてくる景色がある

事を肌で感じました。多様な人種の中で、国を
意識しない 考えは 自然の成り行きでした。

孫正義氏は、佐賀県鳥栖市生まれ。在日朝鮮
人2世の次男で、後に朝鮮名の孫正義として日
本に帰化。
1974年に久留米大学附設高校を中退し、16歳
で単身アメリカへ、 1980年カリフォルニア大学
バークレー校を卒業。専攻は経済学。
大学在学中に音声装置付きの多国語翻訳機の
試作機を開発して、当時シャープ専務の佐々木
正氏に1億円で買い取られた。....

とあります。サンフランシスコから、橋を渡り、カリ
フォルニア大学バークレー校へは、何度か行って
いました。
私がよく行っていたスタンフォード大学と全く違った
風景の大学です。

彼の幼少時代は、今ではとても考えられない状況
です。 カルフォルニア大学バークレー校は、大変
優秀な大学ですが、地味な大学からスタートだった
のだな と言う感じです。
両校の前に立つと 肌で感じます。

ニュース抜粋:
「2016/12/07 · ソフトバンクグループの孫正義
長は6日、トランプ米次期大統領とニューヨークで
会談し、米国内で500億ドル(約5.7兆円)の投資
を行うと表明した。」
トランプ政権下のIT(情報技術)政策で先手を打っ
スピード感は、Beyond the worldと言う小さいこと
でなく、日本人から見た場合、beyond the limits
です。

   It is a spirit of challenge.

彼の生い立ちから、カリフォルニア大学バークレ
ー校、そして、トランプ米次期大統領とニューヨー
クで会談。この凄まじい 進化は 挑戦から来て
います。

挑戦の連続は、時間への挑戦でもあります。
ソフトバンクアカデミア(孫正義氏の後継者育成
機関)があります。
アカデミアでは、5分の持ち時間の中で事業提案
をプレゼンテーションしていきます。決められた時
間の中での挑戦です。

私が経験したエレベーターピッチ((elevator pitch)
です。





箇条書偏: 箇条書 の極意ーストーリー



私は感じるのです。
孫氏は強い想いがあります。思いでなく、想い
です。think でなく、より強い feel です。
孫氏の想いは ”念(おもい)” に近いです。
何故なら理念の様に感じます。また、執念でも
あります。
これは、彼の生い立ちと無縁ではない感じが
します。

あらためて、孫氏の執念を感じます。











孫正義氏のエネルギーは、どこから来ている
のだろうか?
マネできる ところは マネして行きたい。