「エレベーター内は国の品位」です。

ハイアットリージェンシー サンフランシスコは、
十数年、多い年で一年の内2/3程 滞在して
いた年もありました。サンフランシスコでは他
にコートヤード等4か所を使用していました。
ここはサンフランシスコの町から離れた飛行
場の近くで 101号線沿いにあります。

ハイアットリージェンシー サンフランシスコ

ある老夫婦とエレベーターでよく出会うことがあ
りました。エレベーターで出会うたびに、老夫婦
は、品のいい笑顔で挨拶、婦人は私の着ている
セーターを褒めていました。
品のある接し方は、本当に気持ちのいいもので、
自分もいつの日か あの様な人生を送りたいと
思っていました。


他にも、このホテルでのエレベーターにて、大変
感じのよい人達に出会いました。

このホテルの品なのだろうか? それとも利用者
の品性なのだろうか?

 「エレベーター内は国の品位」

狭い空間の中で、偶然に同乗する。大げさに言
えば人生の中で一瞬であるが、同じ空気を吸い
運命を共にします。
人は同じ狭い空間におかれると、何故か落ち着
きません。
自然に笑顔で接せることが出来るのは、心の余
裕が必要です。

日本でも仕事で多くのホテルに滞在しましたが、
沈黙している様に本当に静かです。

北京、上海、杭州、広州、香港、台湾、シンガポ
ールには、それぞれのエレベーターの顔がありま
す。

エレベーターに乗ると、その国の品が分かります。

少し、話がそれますが、
世界経済フォーラム(WorldEconomic Forum)、
所謂、ダボス会議に、
中国の習 近平氏が出席、
2017年1月17日のスピーチでは、パリ協定へ
の賛同、
保護主義的な政策への批判、

一方、第45代アメリカ合衆国大統領のトランプ氏
は、
 「Make America Great Again」
 (米国を再び偉大にする)
です。

まるで、今までの世界の構図から逆転している
様に見えます。な~か不思議な世界になってき
ました。

でも、
中国は、共産主義体制と言っても、5,000年
の歴史の中で、僅か数十年だけの共産主義
体制です。この僅かな期間を除いて、中国的
自由主義です。


民主主義は、グローバリゼーションへの過度な
のめり込みで、格差、貧困の解決が出来なく、
調整の時代に入っています。これが、アメリカ
の現状です。
日本のマスコミは、トランプ氏への批判一色で
すが、大きな流れの史観がない様に見えます。

中国が自由化をスピーチするなんとも不思議な
現象が生じています。

中国は、欧米が作ったシステム変えたいと聞い
たことがあります。

国の成り立ち、立場、歴史がそれぞれ違うと言
う事です。

アメリカの人、中国の人と一緒に仕事をしてい
ると、「ものの考え方」、「時間」、「時間の
使い方」に対しての感覚が全く違うと感じます。

このことは、エレベーター内でもよくわかります。
日本に来ている人は、日本の習慣に敏感です。
エレベーターの狭い空間では、日本人の習慣
合わせます。

日本は距離的には、中国と近いのですが、
間への考え方
に関しては、長く欧米、特にアメ
リカの影響を受けている為、欧米流に慣れて
います。

”慣れています” と言う事は、欧米とは違うと
言う意味です。

中国の習 近平氏が出席した、ダボス会議で
思い出があります。
ダボス会議は、1970年代、1980年代は、少
なくても、裏で世界を動かす人たちの集まり
でした。当時、私のいた会社の人が、ダボス
会議への入会をしたいので、予算と申請許
可の手続きをしてくれと依頼されました。
ダボス会議は、非営利団体の形態で、年会
費で運営されていました。
ここ20年の最近は、各国の普通の政府、人
が参加、極 普通の集まりとなっています。


今、アメリカが 何かと騒がしい時代、エレ
ベーター内は、気持ちの余裕があるだろ
うか?


ニューヨーク、マンハッタン南端にあった、
ールドトレードセンター
World Trade Center)
のエレベーターに最初に乗った時、ガタガタ言
いながら猛スピードで、110階までエレベーター
が駆け上がって行く感じでした。 最初は確か
1980年前後かと思います。110階から、ハド
ソン川に自由の女神を夕日に見た時ホットしま
した。
1980年代は、日本経済のバブル期、アメリカ
は停滞の時期でした。
この時期、人のエレベーター内での余裕は感じ
られませんでした。ガタガタ揺れるエレベーター
だけのせいではなかったのです。

1990年代になると、ニューヨークの治安は本
当よくなり、人々の余裕が感じられました。
アメリカは、ERPと言う概念のソフトウェアで代
表されるSAPの出現の時代でした。



World Trade Centerは、
2001年9月11日の不幸な時期から、現在は、
ワールドトレードセンターになっています。

私は社員の仲間(アメリカ人)から、鉄骨が
悪いからビルが崩壊したと冗談で何度も言
われました。鉄骨が日本制かセメントが日
本制かよくわかりません。どうも日本制だっ
た様です。

何れにしても、

経済の安定、心の余裕がないと、エ
レベーター内での 良い品性は難し
いのだろうか?


昔、会社に入社して、

   エレベーターピッチ
   
(elevator pitch) 

を学びました。





参照: Chris O’Leary氏の著書 ”Elevator
Pitch Essentials”


参照: 「2:8の法則(80–20 rule)」、
「パレートの法則(
Pareto principle)



エレベーターピッチ が提唱された
時代のエレベーターと今のエレベーターの速
度は、全く
違います。

やはり、より 
    
素早い論理思考
が求められている時代いる感じです。





箇条書偏: 箇条書 の極意ーストーリー







少し難しそうですが、いい本がありました。
紹介しておきます。

生命の内と外 (新潮選書)
永田 和宏
新潮社
2017-01-27



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人間の生き方がある様で面白かったです。
一気に読めた本です。





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